下部尿路疾患

   
どんな病気か
   

 いろいろな説がありますが、現代の西洋獣医学で言われているのが、尿の酸性アルカリ性度によるものです。
 酸性度の単位をph(ペーハー)といいます。このphが、6前後だと正常です。6以下の酸性尿だと、シュウ酸カルシウム結晶ができやすくなります。6以上のアルカリ尿だと、ストルバイト結晶ができやすくなります。結晶はどちらも、排出されるときに膀胱や尿道を傷つけます。尿道の壁にめりこんだまま結晶が大きくなり、はがれ落ちるときに血が流れたりします。

 三歳前後で発病することが多いです。仔猫のうちはまだ結晶ができるほど腹にたまるものがなく、老いてくれば、結晶ができるほど尿を凝縮する体力が失せます。とはいえうちの子たちは仔猫の時に発病したし、老いて尿路疾患になることもあるし、老いれば腎不全を併発する可能性も高くなります。年は関係なく、気配りが必要です。

 

   
症状
   

 頻尿、血尿、失禁などの、トイレ異常から始まります。嘔吐や食欲不振になることもあります。トイレに行くと痛い思いをするので、猫によってはその痛みをトイレのせいと思い、じゅうたんにお粗相しはじめることもあります。
 尿異常ですから、放っておけば、膀胱炎、腎不全、尿道閉塞、尿毒症などに発展していきます。

 

   
治療法
   

 うちが血尿になった時には医者から、ドライフード禁止、水をたっぷり飲ませること、ウエットフードもいちおう成分は見て、マグネシウムが1%以下のものを選ぶよう言われました。そこで薬との併用で、ごはんを手作り食に切り替えたところ、治りました。
 手作りが万民に効くとは思いませんが、低マグネシウムで高水分は確かです。そう難しい調理はしなくても、新鮮な肉、茹で野菜、人肌程度にさました大量の水を使えばOKのようです。
 手作りで、他の病気がそう急な劇的変化を起こした話はあまり聞きませんが、頻尿血尿なら、たった一週間で治った話は、よく耳にします。尿関係には強い治療法のようです。

 猫砂が気に入らなくて、トイレを我慢して、尿路疾患になった子もいます。まずはトイレ周辺を心地よく、好みの砂をみつけてあげて、いつも清潔にすることが、第一歩なこともあります。

 ストレスが最大の敵なのは、この病気も一緒です。
 長期治療になることも多々あります。まずはリラックスして気楽に、遊び気分で、のんびり治療にあたってください。

 

   
よく効く食材
   

 どちらの結石でも、ウエットフード全般がおすすめです。食材としては、ストーンルート、トクサ、アスパラガスなど。

 シュウ酸カルシウム結石なら、タンパク質、ナトリウム、カルシウムを控え、ストルバイト結晶なら、酸化マグネシウムを控えると、結石になりにくい体質になるようです。乳製品が好きな猫は多いですが、これもシュウ酸カルシウムを多く含みますので、控えたほうがいいかもしれません。

 

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