手作りへの移行
   

ニャンコは食に対しても、たいていは好奇心いっぱいなのに用心深いです。
市販缶しか経験ない子にいきなり手作りをあげても、まず食べません。
そこで。

1、手作りは、ちょっとだけ作る。
 いままでの缶に、ちょっとだけ手作りを混ぜる。2週間から1ヶ月くらいかけて、手作りの比率を上げる。最後は手作りだけでも食べるようにする。

2、いきなり手作りだけをあげる。
 ごはんの時間になったら手作りを出す。食べなくても放っておく。三時間くらいしたら残り物は捨てる。そのうち空腹に勝てなくなって、しぶしぶ口をつけるのを待つ。
 頑固な子でも五日くらいで食べるようになるそうです。

 健康で大人のニャンコなら、2のほうがいいとのことです。
 猫は野生では、ごはんにありつけない日もあります。休肝日ならぬ休胃日に、体が消化器官の大掃除をして老廃物をきれいにします。月に1、2日は休胃日があったほうがいいらしく、動物園では猫科の動物には休胃日をもうけています。
 ただし一週間以上まったく食べないようなら、下記の「ネコの食事ガイド」のとおりにしてください。仏教の断食修行と同じやり方で、食事を戻す必要があります。

(参照/「ネコの食事ガイド」リチャード・H・ビトケアン著 
青木多香子訳 )

 2の場合、食べはじめてからしばらくは元気がなくなったり下痢したりすることもあるそうです。これは、長年体に貯めこんでしまった毒を排出しているところだそうで、心配いらない、と、自然食関係の本にはたいてい書いてあります。
 自然食だけになると、うんちの量も半減します。大量生産フードにはそれだけ老廃物が多く含まれてます。半減したのが野生の状態で、便秘ではないので安心してください。

 にゃんこが手作りを食べてくれない、という声をときどき聞きます。
 そんなときは、材料を考えてみてください。
 小魚はオススメですけど、小魚嫌いな子もいます。牛肉が大好きで、どれだけ食欲なくても牛肉だけは食べる子もいます、食材への好き嫌いは、人間よりも激しいです。ありとあらゆるものを食べさせてみて、その子が好きな食材、探してあげてみてください。
 意外に盲点なのが、解凍モノが嫌いな子が多いことです。
 新鮮であればあるほど、にゃんこに人気です。

 ではいかにして新鮮な食材を売ってくれるスーパーを見分けるか。
 まずはそのスーパーを見回してください。
 肉や魚は、産地や材料名をラベルに書かなけれいけないという表示義務があります。が。古肉を偽装して売るスーパーは、これを怠ってることが多いです。産地、天然物か養殖か、近海物か解凍物か、などが表示されてないスーパーは、にゃんこに人気がありません。
 開店直後に店に行って、前日の残り物が値引きされてない店も危ないです。商売なのですから、残り物がないはずはないです。つまり売れ残りはラベル偽装して、今日も定価で売ってます。
 調理済みのお惣菜の、品数が少ない店も、おすすめしません。良心的なお店なら、お総菜用の材料をわざわざ仕入れて調理しています。よそにくらべて品数が少ない店は、本当に噂通 り、売れ残りで惣菜作りをしています。
 豚肉コーナーも見てください。白豚を黒豚と偽って売ってる店も多いです。販売棚の、全体に対する黒豚の割合が、よそにくらべて高い店は、ラベル偽装していることが多いです。
 嘘つきラベルを貼る店に、新鮮なものはありません。
 せめてにゃんこの分だけは、美味しいお店を選んであげたいです。

 なお、こんなケースもありました。
 くろのかあさん様からの投稿です。
「くろは魚でも、アジとなまり節が好きなのですが、食べるのが下手で、あまり沢山食べられなかったのです。大きいまま吐いたりしていました。それで100円やさんの小さなすり鉢を使って、何でもつぶしてやってみたら、どんどん食べられるようになったのです。 なーんだという感じです」
 黒猫のくろちゃんはFIVで、少々口内異常があります。
 猫には食感も大切ですから、手作りを食べにくそうにしていたら、ぜひ試してみてください。

 それでも食べない子はいます。

 にゃんこが病気になったので、さあ大変! と手作りに切換えられる方もいらっしゃるのですが、ごはんの移行はどうか慎重にお願いします。
 にゃんこはストレスに弱いです。
 病にゃん、老にゃんは、環境変化がキライです。
 いきなりごはんを変えたら、それだけで充分ストレスで、免疫力が低下して、白血球が減ることもあります。
 それが「いいごはん」なのを知っているのは人間だけです。
 にゃんこはもしかしたら、「ママはイジワルだ。不味いもの食べさせようとしてる」と思ってるかもしれません。
 たとえ悪質フードでも、にゃんこがそれを好きなら食べさせてあげて、太く短く生きるのも、ひとつの幸せの形です。どんな形がその子に合う幸せかは、あなたがママなのですから、あなたが考えてあげてくださいね。
 どんな形であろうと、愛されてるにゃんこは、みんな、みんな、世界一の幸せ者です。