災害時のヒント

   
想定ケース
   

 うちを読んでくださる方なら、猫は天寿を全うするまでお守りしたいと思ってる方だと思います。けれど世の中、どこまで健康に気をつけていても、天変地異はあります。三宅島の大噴火、阪神大震災、新潟の大洪水などなど。
 いざ災害が起きたときにも冷静に猫を守れるよう、心の準備はしておきたいなと思っています。

 

   
日頃の備え
   

 うちで準備しているのは、

・キャリーバッグと洗濯ネット
 猫は災害時、暴れたり隠れたりすることもあります。日頃から隠れそうな場所をチェックし、暴れたら洗濯ネットをかけて捕獲し、キャリーバッグに入れられるようにしてあります。

・避難袋
 まずは、最低三日分、うちでは一週間分の、水と猫砂と猫缶です。
 カリカリは意外と賞味期限が短いので、どうしてもカリカリでなきゃ食べない子の場合は、こまめに避難袋のカリカリはチェックしましょう。非常時は猫も興奮して食欲落ちますので、どうあってもこれなら食べると思えるほどの大好物がいいらしいです。
 念のため、猫トイレとごはん皿、タオル、軍手(人間用)、安全ピン、救急セット、はさみ、裁縫セット、ビニール袋、懐中電灯とラジオと現金も用意してます。
 現金は、もし災害時の避難所が猫を入れてくれないところの場合、被災地の外まで足で歩いていって、ラブホテルにでも避難できるようにの備えです。

・玄関
 そのために玄関には、歩きやすいスニーカーを常備してます。

・猫の写真
 それでも猫とはぐれてしまった時に、たずね猫の貼り紙をするための写真です。

 

   
火事
   

 あなたの家だけが火事になったなら。
 あなたと猫さえ無事に逃げきれれば、あとは何とかなります。
 猫は、家が火事になったら自分の縄張りを守ろうとして、炎の中に飛び込むことがあります。洗濯ネットで捕獲するだけでもいいですから、すみやかに避難して、猫が飛び出さないよう気をつけてください。

 

   
泥棒
   

 泥棒に入られれば、窓や玄関こじあけられて壊されますから、猫が脱走します。
 こちらはロス在住のヨミさんのメールから、ご許可いただき転載しました。

「うちも空き巣に入られました。金目のもの全部持っていかれましたが、猫は無事でした。うちの場合は猫部屋(寝室+バスルーム)がアパートの一番奥にあり、そこまで被害が及ばなかったおかげで助かりました。
 留守にしているときは猫は一番奥の窓のない部屋に鍵をかけています。この方法がうまくいくツボは、金目のものを猫部屋の外に置いておくことです。肉を切らせて骨を断つ、みたいなところです。
ついでにうちは猫部屋の扉に泥棒さん宛のメッセージを張っています。猫がいるので扉は閉めてください、と(笑)」

 うまい、と膝をついてしまいました。
 まずは万全の防犯対策するべきですが、それでも入ってくる泥棒はいます。金目のものすべて持っていかせるのがポイントですね。

 

   
震災
   

 自分の家だけでなく地域全体が災害の、阪神大震災などの場合は、救助隊などの指示に従って避難所へ行きましょう。
 猫を受け入れてくれる避難所もあります。受け入れてもらえないこともあります。行ってみなければ判りませんから、とにかく猫を連れてってください。
 雲仙の大噴火のとき、2、3日で家に帰れると言われ、犬猫に留守番させた家もありました。ところが避難は数ヶ月に及んでしまい、置いていかれた犬猫は、ほとんどが餓死しました。救助隊や行政に何を言われても、絶対に猫を置いてってはいけません。

 連れていきたくてもいけない、猫が雲隠れしてしまった時は。
 いったんは避難して、数日後に家に帰ってみると、猫が家に戻ってきていた、なんてケースもあるようです。

 避難所が、猫を受け入れてくれなかった場合。
 犬猫は家畜でなく家族であること、理解できない人間もいます。
 地域によりケースによりさまざまなのですが、受け入れてくれる避難所を探すとか、犬猫救済ボランティアに一時的に預けるとか、何か手はあるはずです。「死ぬ気で体当たりすれば、道は必ず拓ける」が、私の持論です。健闘を祈ります。
 最近では受け入れてくれる避難所も増えたようです。
 阪神大震災のとき、受け入れてくれない避難所は多かったようです。やっと受け入れてもらえても、真冬に暖房もなしに凍る物置に閉じこめられるなどの虐待もありました。そのことが報道されると、行政や避難所に、世界中から抗議が殺到しました。その時の痛い経験のおかげか、行政も少々利口になったらしいです。
 とはいえ、猫アレルギーや猫嫌いの方々にご迷惑をかけるのですから、私たちこそ周囲への配慮を忘れないようにしましょう。猫のトイレやごはんの片付け、抜け毛の始末だけでなく、笑顔で挨拶なども、大切な潤滑油です。「だから猫は嫌いなんだ」と彼らに言わせているのは、無配慮な猫飼い、私たち自身なのです。

 何事もなければそれで良し。
 備えあれば憂いなしです。
 もしいつか震災が来たらどうしよう、と思ってる方のための、安心の素になれれば幸いです。

 

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