えらい騒ぎになりました。
まだ離乳前。哺乳瓶でミルク飲ませるのも一苦労。ちょっとしか飲んでくれません。
チッチもウンチも、自分でできません。野生ならママがおしりをなめて、舌の刺激で排泄します。うちにはママがいないから、コットンをお湯で人肌にしておしりを刺激します。チッチはすこしずつ出るけれど、ウンチはまったく出ません。徹夜でインターネットで育て方情報集めるけれど、どのケースも、うちの子のケースとすこしちがう。
ノイローゼになりそうでした。
毎朝、マンション管理人さんに預けて出社します。夜は寝ずにお世話と情報収集します。
とうぜん昼は仕事にならず、外回り営業なのをいいことに公園のベンチで仮眠してました。
疲れ果ててました。頭の中は、ウンチとミルクのことしか入ってませんでした。
この期のわたしの営業成績は、地に落ちました。
今日ウンチ出なかったら病院へ行こう。
そう決心して出社して、戻ってきた日。預けていた管理人さんご夫婦の前で、なんと2匹とも、初の自力でのウンチをしてくれていました。記念のウンチを見たとたん、嬉しくて、ホッとして、仔猫を抱いて床に泣き崩れました。
おかげさまで、いまだにウンチが大好きです。黒茶のウンチは命の証拠。今日も幸せでいた足跡で、きっと明日も生きててくれるだろう予約券です。

あっというまに大きくなりました。
離乳食も食べるようになり、カリカリも缶詰も食べられるようになり、ねこじゃらしで遊べるようにもなりました。
お世話に手がかからなくなると、行動範囲が大きくなります。いろんなものを壊すようになります。パソコンは三台やられました。とにかく危険だから、食卓も文具類もOA台も、リビングから撤去しました。うちで陽当たりがいいのはリビングだけなので、猫を撤去するわけにはいきません。
家中をあっちとこっちと直していったら、改装費とOA修理費とで、貯金がパーになりました。
でも家中が、猫用になりました。これで昼間も安心してお仕事できます。
貯金や仕事は、あとでいくらでも取り返せます。けれど天使たちとの時間は、あとわずか十数年しかありません。いつかくる別れの時に後悔しないよう、今日という日を精一杯、生きていたいです。
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